一流の人は 「格」の意味を知っている
最近はパーティーに着物を着て行く人が増えています。慣れた人はパーティーの「格」をご存知ですから、その「場」に合った装いを自分でコーディネートできる知識と経験をお持ちでしょう。
着物選びに難しさを感じられる方は、着物や帯の〝格〟や着て行く場のルール(TPO)が原因かもしれません。選び方を間違うと恥をかくとか、面倒だとか……。 でも、基本的に相手に敬意を表すということを考えておけば、そんなに難しくはありません。ご自身が主役で着る訪問着や授与式や要人がお見えになる改まった席での紋付羽織と袴は、晴れやかな印象を与えます。
招待されたパーティーでは、主役を立てて控えめなコーディネートを心がけます。日頃から目を養っておくとか、パーティーに出席されるのであれば、事前にどんな趣旨のパーティーなのか、どんな人が来るのかなどを主催者の方に聞いてから着物を決めるようにするのがよいでしょう。
たとえば、お花の発表会で歴代の先生方がお見えになるという席では訪問着を着て行くとしても、その場で「私もが主役」と思って着て行くのか、「先生方を祝福したい」ということで着て行くのか、気持ち次第で着て行く着物の選択は違ってくるものです。
相手を想い、控える場では一歩控えた着物を選ぶ。
伺う場や人への品格に合わせたコーディネートを心がけます。
着物にはその方の「気持ち」「心遣い」「やさしさ」がにじみ出るもので、一流の人は一目で着ている方の「意図」を読み取ることができるのです。
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